さくらライン後編 さくらキャラバン?編
一時集合ジャストに、土煙を上げて駆け戻ったひめポチ号に、第5グループ代表の方が言いました。

それでは現地まで先導、お願いしま~す。

へ? なぜそんな展開に?  かたわらのおかあしゃん曰く。「え、だって土地勘あるって言ったもん。こうなるだろうと思ってた」
オマエ・・・・・ 絶対熱あるだろ・・・・ 


そして、急編成のさくらキャラバンは行く。
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途中別行動のマイクロバスを除外して、5台。おそらく全員、初陸前高田(そりゃ私に旗振り託すくらいだから)。

とにかく、45号線をずっと行って、小友中の前を通り、海岸へと降りていけば間違いあるまい。

まず、他に選択の余地のない、バイパス(国道45号線)の海岸沿いを行く。
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海際にあって看板だけが寂しく残っていた、「オカモトセルフ」。 なんと復活。しかも、抜群に安い。そしてハイオクがない
(工事関係者のために、再開したんだな きっと)

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手前にあった、さまざまな障害物が無くなり、あっけないほど見晴らしが良くなってしまった、市内。右に体育館。

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結局一度も使われることの無かった、市民野球場。

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で、このあとバイパスの跨線橋が吹っ飛んだ、↑ 急ごしらえの左カーブに出るはずなんだけど。。。。
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この、平面の交差点は、なに? 

自分の中では左に曲がる、と思ってたのに、そんな道は無く(市内に戻る道はある)、前のマイクロバスが右折したのと、
そちらからの車が結構多かったので、つい、、、右折を選ばせていただきました。
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海沿いの、脇ノ沢駅横の道です。 下に挙げたのは、さくらキャラバンの通ったルート。
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完全に、海沿いです。普通なら選ばない。 でも、一年経ってるし、とか大型車も行くし、と判断したのが、
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ちょっと選択ミスだったかもしんない・・・・・ と
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だんだん思えてきて、しまいには、
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これは、5台の車を連ねて通る道では、なかったな、と
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確信に至った次第。 たった一駅分なのに、町中と、まっったく状況が違うのでありました。
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穴だらけ、アスファルト無し。 また後で書きますが、午後には水没するエリアのようです。ここを、至極当たり前に行き交う車あり。
もうなにが平常なのか、基準が全く分からなくなるところです。とりあえず走り抜けることが出来れば、OKなんでしょう。
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そのまんまだし・・・・・ 撤去してあげようよ、せめて。。。。

なんとか出た、38号線との交差点。
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そっちの方が近いのは分かってても、どうしても右折する気にならず(なぜだろう)、高台へと直進。
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平和な風景をしばし通過し、
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改めて半島へと降りていきます。

でも、最初からバイパス~高台の38号線~小友中~ふたたび38号線と行ったら、まったく普通の道路なんですよね。
やはり、いまだにこんな場所、道路もあるんだというのを見て貰うには、海沿いルートで良かったかな~なとか・・・・
いや、こればかりは、人それぞれの受け取り方もありましょう。 なので、正解ちうのは無いんだろうとは思います。

眼下に広がる、大野湾。
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いつの間にか空は晴れ上がり、ものすごく海が綺麗です。
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無事、到着。 「浜っ子は負けない ふるさと広田の復興」の横断幕が力強く風にはためいています。

ひめポチず、出動♪
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昼食。
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どこでも食べられるのは、素晴らしい。
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アッと言う間に人気者。

で、かまけていたら、
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出遅れ(汗)。

と申しましても、今回の植樹は、人数分の苗は、ありませんでした。300人だからね。なので、実質三人に一本、くらいの感じ。

だったら、アンチ緑の指を持つ私の出番は無いわけで、
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ガーデニングが趣味のココミミ氏はじめ、どう見てもこれは本職、ちう方も見受けられるのであるから、ここは丸投げに限る。
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いや、手伝いましたよ? 土こねたり埋め戻したり、支え棒に縛り付けたり(の補助)くらいは。 だって、みんな、
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手際良いんだもん。 楽しそうだし。
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そうそう、現場は、もと山林を数年前に伐採し、そのままにしてあったという、それはそれは落ち葉で肥沃な土地でした。
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海も近いし、高台だしね。 これは、いい場所だ。
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ただ、今、車が停まっているのがごらんいただける場所は、
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現在の様子こそだだっ広い広場になっていますが、
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かつては住居の立ち並んでいた集落でした。地図上右半分の建物はすべてなく、左半分は浸水の被害など。

さくらの植樹、アッと言う間に終了。 土地を提供してくださったお宅のおばちゃんと話し込み、マリちゃん達含めて記念撮影し、
じゃあ帰ろうか、などと車に向かったら、上から「おーーーーい」と呼ぶ声がする。
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なんと! さくら植えた土手の、一番上から、おばちゃんの姉妹の方が手を振っておられます。
「上がってきなさいよ~っ」「眺め、いいよ~~」   なんか、鶴べぇの「家族に乾杯」みたい~

遠慮なく、あがりました。
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すげぇ勢い。 だって、急斜面なんだもん。

ほんとだ、絶景だここ。
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お二人は ↓ の奥に見える、こんもりした森の向こうに住んでいらしたそうです。 しかし、津波で完全に流失。今は仮設です。
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なんとか半壊・修復したお姉さんのお誘いで、この高台に家を建て直そうかと相談しているところだとか。
「ここからだったら、海も綺麗に見えるしね~」「いいとこだよね~」
そう話すおふたり。海が怖くて内陸に引っ越す方も多いと聞くに・・・・・ それでも、海が好きなのは、すごい。

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あ。クロッカスが咲いてる。  雪が降っても、春は近いんだな。

ここに、いずれさくらの花が増えるのを楽しみにして。。。 今はこんなひょろひょろだけど、数年後には、しっかり育ってるはず。
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咲いたらマリちゃんが、しっかり見に来てあげるなのよ。

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そして迎える、2:46。
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三々五々、集まってくる人々。停まる車。
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被災した方も、ボランティアも、子どもも犬も、みんなしんと静まりかえって、防災放送とサイレンの音に、目を閉じておりました。

ただ、波の音。  そして、聞こえぬくらい小さい声で「・・・・津波はもう、いい」と言う呟き。

あの日、あの災害に立ち会わなかった者が、言葉で聞き出そうとすることの空しさが、その溜息に満ちていました。


さて、この後はかっ飛ばします。
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それぞれ自力でさくらライン会場に戻る、ということだったんで、
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みんな帰ることはできるだろう、と一番最後に発進し、どうしても気になってた「小友」の駅に立ち寄り。

戻った会場で、ゆるゆる~と買い物をし、スタッフ炊き出しの
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美味い豚汁をいただき・・・・・・ 美味かった証拠に、写真撮る間もなく、消滅。 

待ってる高田のおばちゃんちに猛ダッシュ。
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その道すがら、とにかくあちこちに、手向けられた花があります。 そう、道と言わず広場と言わず家の跡と言わず。

どれくらい多くの方が、今日ここを訪れたか。その光景は、至る所にありました。
それでも、石巻などで報道されていたような渋滞は、一箇所もなく・・・・・ 人口の少なさと、関心の偏りを感じる面もあります。
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これは、いつも通りすがりに気になってた鯉のぼりと黄色い旗。 これに関しても、また後ほど。

そして到着した、おばちゃんち。
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もう何回来たかなぁ。 その度、おばちゃんは「食ってけ食ってけ」と話するより前に、もてなそうと全力投球。
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ま、こうやって、犬らが家の中にいるだけで楽しいらしいんだよね。 あと、ひとがいっぱい来ることが。
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なぁんだよ、今日はたった三人かよーー すっくねーなぁと肩すかしだったらしい。 それにしてもおばちゃん、これは豪華すぎる。
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すっかりいただく気満々な、お二方。
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しばらく来ぬ間に、おばちゃん「韓流」にはまっておりました。 このドラマ・・・・グロリアちうの? 何回見たかわからん、ていう位
見たんだって。それはそれは複雑な関係性とドラマの内容を、エネルギッシュに教えてくれました。が、 よぅわからん。

それだけ、時間が余ってる、てことなんだよね。 まわりに何にもなくなっちゃったから、やることがない。見たくないから高田の方
には行ったことがないと言ってた。買い物は逆方向の、気仙沼ですると。 そういう人は多いらしい。
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早く春になって、周りの景色が色づいてきますように。 まだここは、寒いばかりです。

最後に、帰りがけに寄った氷の慰霊碑。
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市街地の入り口に、ひそっと並んでいました。夜になってライトアップされているので寄りましたが、なんと光源はすべて蝋燭。

特に、なんのためにとか書いてありません。 ただ氷の象が並んでいるだけ。
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でもひっきりなしに、真っ暗な中、車が停まり人が訪れ、蝋燭に灯をともして、手を合わせていきます。

どこにいても、気持ちさえ持てばそこが慰霊の場。。。。。 陸前高田の3月11日は、そうして過ぎていきました。
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数日後には、崩れて無くなってしまう氷の慰霊碑。 ここの集まった多くの気持ちは、その時どこに行くのだろう。

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by degipochi | 2012-03-19 08:11 | 陸前高田 | Comments(10)
Commented by りんまま at 2012-03-19 22:08 x
あ~、そのおもてなし・・
喰いたいww
いやいやお疲れさんでした_(._.)_
何でしょうか・・・
最初の地図を挟んだ上下のお写真辺りから・・
私、ぞぞっ~としましてですね。。
3回目にしてやっと全文読むことが出来ましたなのよ。
いやはや・・
一年たっても海岸沿いはヤバイですって・・
Commented by degipochi at 2012-03-19 22:31
りんまま さんへ
お久しぶりっす。 いやいや、こんなものでお疲れさんではなくってよ、なのよ。まだ続き有るし。
ご指摘の当たり、運転していながら私もですね、ずーーっと髪を引っ張られるような感じがしてました。
しかも、アタマ全部。
よほど強い気持ちが、ここには残っているのでしょう。心の中で手を合わすばかりです。
閖上あたり、きっとこんなものではあるまい。どれほどの無念が残っているか。。。
3月11日、彼の海岸は、どうだったんでしょうか。
Commented by りんまま at 2012-03-20 12:12 x
ここに書くのはどうかとも思うが・・
彼はさすがに3.11は海に出勤しなかったようですよ。
町に入る前に歩道橋があるんですが
そこを渡ったあたりから涙が止まらなくなりました。
りんしゃんはずっと確認作業をしてて
この日は車に乗る事を拒否し
永遠に街の中を歩かされました。
しんくんはビクビクしながら私の足もとを歩いてました。
何を見てるんですかね?

Commented by 47__xxy at 2012-03-20 14:45
「鈴木屋」酒店の信号は、実家のすぐ下のところ。お写真、ありがとう。
それからクロッカス大好きです。春の到来を告げる花です。今年は、多くの人の暖かい気持ちで春を連れてきていただけているようですね。

ありがとうございました。
Commented by degipochi at 2012-03-20 19:49
りんまま さんへ
うちに帰ってきたから、ビデオで「3.11」のその時刻、を見ました。当然閖上も映っておるんですが。
あそこはなんか、空気が違う気がする。 ずんっっとアタマが重くなります。
りんしゃんの確認作業は、きっとマリちゃんのたまりん家の確認作業と、似てると思う。
納得いかなくて、納得いかなくて、仕方ないんだよね。しんくんは、サラっぴとおんなじで判断材料が無いのかも。
りんしゃん・・・・ その場所の近くに住んでるのは、しんどいなぁ。 頑張りすぎないでね。
Commented by degipochi at 2012-03-20 19:54
47__xxyさんへ
やはり、あの辺ですよね。 わずか道一本の差ですが、あの陽の当たる道は、ほっとします。
なるべく普通でいようとする努力が感じられます。
うちに帰ってきたから、写真をみて気づいたんだけど、そのすぐ坂の下に小友の仮設住宅が出来ていましたね。
そうそう、ブログの知り合いが、菜の花の種を現地に送ってくれました。
あの何もない茶色い斜面が、黄色のパステルカラーで埋まるといいですね♪
Commented by 47__xxy at 2012-03-20 21:43
そうそう、この市の体育館から小友中学校までのこのコースは、私が高校時代に自転車で毎日通学したルートなんですよ。
この、その光景のひとつひとつ、そして道路の穴や傷まで知っているルートでした。

この写真で何人もの友達の家があったところが更地になっているのも分かったし、もう、何も。。。 1年経ってもこれだもの。

懐かしいし、悔しいし、そんな感じなんですのよ。
Commented by degipochi at 2012-03-21 09:54
47__xxyさんへ
道路の穴や傷。 ウン、分かる気がする。幼いとき(含 10代)の記憶は、匂いや触覚まですべて鮮明だよね。
もし、○○あたりの写真はないだろかと気になったら、コメント下さい。
おかあしゃん意外に・・・意外でもないか・・・撮ってます。ブツブツ言いながらべそべそしながら撮り続けてます。
一年経ってこれって、無いと思うんだよねぇ~。
Commented by WofNaka at 2012-06-04 19:37
今度、陸前高田へイベントを背負って出かける際には、ぜひ、ここちお立ち寄りください。陸前高田災害FM「http://rikuzentakata-fm.blogspot.jp/」です。変わった話題を欲しておりますから。ちなみに「なかちゃん」はTwitterで通っている名前なので、印籠代わりにお使いください(たぶん)。
Commented by degipochi at 2012-06-06 02:06
WofNakaさんへ
了解っす。8月には、行く予定なので、その時に計画いたしましょう。
間違いなく高田は寄りますし。その時、印籠は活用させていただきます。また新たな出会いがあったら、いいね。


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