富士山に登る方へ
富士山に登って来たす。

台風が近づいてるだの、雷の予報だの、足元の地域で時間降雨量100ミリの豪雨だの言われつつ。
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(この写真は去年のです)

当然、072.gifもご来光なんてものも望めなかった。明るくなって来た方が058.gifがあるんだろうなくらいのもんで。

でも、まぁずっと降ってたわけじゃないし。頂上は晴れたし。
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良しといたしましょう。

それでは、ざっくり富士登山案内。

そもそも、その「山本体の中腹にこんな服装の方がいる」というのは、
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富士山くらいではなかろうか。

パーティー会場か?

ひとりふたりならず、かなり不思議な方がいる。明らかに撮影目的で、五合目の登山道方向にさえ行かない方たち。
でもね〜ここは2350m。。。 他の山から見れば、頂上以上の高さなんですよ〜 車で来るからピンと来ないでしょうが。

ここでいきなり高山病になるケースもあるんです。


五合目に来て、まず大事なこと。
一 走らない。
二 はしゃがない。
三 食べ過ぎない。(アルコールもってのほか)
四 深呼吸

そして、ぷらりぷ〜らりと散策しつつ、この高度に体を慣らす。寝ない方がいいですね。

おもむろに装備確認して、出発。
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最初はこんなかんじ。(この写真も去年のです)

ここでね、調子こくんですよつい。傾斜もないし息も上がらないしで、楽勝じゃん?とか思う。

そこに、大きな罠があります。

どれだけ最初にペースを安定させるかで、この日の後半戦が大きく変わって来る。

まずは歩き出し10分くらいで休止。装備、特に靴ひもと腰ベルトの位置再確認。腹を締めず、骨盤に乗ってること。
水を一口飲む。深呼吸をする。やってやる気をエンジンに注入しない。

六合目から登山開始。
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混んでなきゃ混んでないで、ついハイペースになりがちだし、混んでたら混んでたで自分のペースがつかめない。
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上ばっかり見てるとついあそこまで、と焦るので、時には下を見て「へぇ〜ここまで来たかぁ」とか感心したり。
周りを見回せば、とつぜんどこからか雲がわいて来て、あっこれは降る!とか、あの遠さならまだ保ちそうだとかわかります。
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下が見えた、て喜んでたって、一瞬てこともあるからね。上ばかり見てると、何にも気がつかないで終わっちゃう。

さて。  ここで登り方案内です。
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ツアーの方々を見ていると、よく分かります。富士山の登り方。続けて一時間は歩きません。調子が良くても、ペースが乗って来ていても、いやそう言うときほど、慎重に休憩を入れます。
その長さ、短くて3分くらい〜10分。
ザックは下ろし、飲み物・行動食を軽く口にし、寄りかかったり座ったりはしますが、決して横にはならない。 

高山病になるのを恐れて、調子が良い間に登れるところまで登ってしまおう、とすると、かなり確実にあとで来ます。
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だいたいが空気がどんどん薄くなるなかで、こんな岩場が続くんだから、酸欠にならないはずがないでしょう。


なので、ここがポイント034.gif
◎ 絶えず吐く呼吸を意識する。
◎ しばしば、深呼吸。
◎ 肩が凝らないように。ザックは腰にのせ、肩にぶら下がらないように調節。肩が凝ったら酸欠は近いです。
◎ その予防。アゴを緩める。肩回し、腕回し、脱力などを休憩の時に(私はさとう式リンパケアのキラパタ体操)
◎ 細やかな脱ぎ着。雨が降る、晴れて暑くなるなどに、早め早めに対応。
◎ そして、水分補給と行動食 水・アミノ酸系・クエン酸系・糖分など多様に。

富士山に関しては、山小屋=トイレはある(200円払うけど)。
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なので、トイレに行きたくなるのでは・・を恐れて水分を控えることは絶対に必要ありません。
また、山小屋ごとに食べ物・飲み物も売っているので、こちらも大量に持ち運ぶ必要はありません。
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要るのは、小銭よ小銭。 トイレだ水だ軽食だで、飛ぶように出て行く。

◎最後に、五苓散。
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これは、効きます。

もともと・二日酔い・車酔い・船酔いに始まり、胃が止まって水が溜り、吐き気や目眩い、頭痛に効く漢方です。
これが高山病の予防にも、かなりのチカラを発揮してくれます。


ただし、飲み方があって・・・・
◎ 歩き出し前に、予防で飲む
◎ ちょっと気分が悪い・くらっと来たと思ったら、すぐ追加する
◎ 一日三回という平常の飲み方に拘らない

以上の使い方を守れば、かなりの効果あり。


どんどん空気が薄くなる、ということは酸素が足らなくなってくるわけですから、手など末端の血管に血液が行き渡らない、脳にも行かない、増してや胃に行くはずがないのです。消化が止まり、水がちゃぷちゃぷ言う状態、「胃内停水」と言う状態になります。
この時点で、体内の水をうまく動かせれば、足も浮腫みにくいし汗もちゃんとかけるし、腎臓を始めとした臓器の負担も軽くなり、最終的には脳の浮腫にもなりにくいわけです。

このあたりを焦らず慎重に守れば、
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夕飯が食えるのは、けっこう大きいですね。そして、ちゃんと寝る。

と言っても、ウナギではなくメザシの寝床のような山小屋のスペース。自由な寝返りは決して出来ません。
周りに遠慮して固くなり、呼吸も気にしているうちに、高山病になってしまうこともあります。

とにかく、頻繁な深呼吸! そして、手足・体幹部を固めないことです。

そうすれば、
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気の遠くなるような、だらだらした登りも乗り切って、山頂に立てるでしょう。


・・・・いやね、今回。
天気はネコの目のようだったのよ。

前日に雷予報は出てたけど、ツアーの方々も普通に決行。六合目の監視のおじちゃんたちも、この天気ならと止めなかった。
それが、霧になり雨になり、またぱぁっっと晴れたかと思うと遠くで雷鳴がし、「やばくないか」と心配になったら、
いかにも熟練のガイドさんが「稲光が見えないからまだ遠い」と教えてくれた。確かに、中部電力の雷情報を見ても、富士山の近辺に雷発生の情報は無かった。
そして、明けて次の日。頂上直下の悪天候と言ったら・・・・ストック付くより岩場に掴まって、這い上った方が楽だった。
あげく、準備の時に勘違いして「ザックカバー」だと信じて持って来た、ちっちゃな小袋から、うす〜い洋服のカタチのものが出て来た。
ザックずぶ濡れ。 てことは、中もずぶ濡れで、小分けにビニールに入れておいたもの以外はすべて濡れてどっしり。。。

まだまだ、用意が足らないですな。

機内モードにしても、携帯はどんどんバッテリーが無くなって、予備バッテリーもあっちうまに尽きて、写真は撮れないし。
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でもさ。

たとえぴっかぴかに晴れなくても、こんな景色が見れただけでも、すごくない?
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飛行機からか、ていうくらいの雲。
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この山のデカさ。高さ。 やはり、ケタが違います。

改めて、今年も登れて良かったな〜〜と思う次第。


あっそうそう、追加ですが、下りも息が切れないからって喜んでペース上げちゃダメですよ〜。

九合目くらいまでは本当に空気が薄いので、下山開始後すぐに高山病みたいな症状が出ることがあります。

頭痛とか目眩いとか、手の痺れとか。

これは間違いなく酸欠から来るものなので、いったん立ち止まって荷を降ろし、深呼吸をしましょう。
あとは、酸素の吸入を二三回するとか。そうすれば、わりに楽に治まります。

あとは、膝がガクガクしないようペースを保って、出発して来た五合目目指して降りるだけです。


さぁ、今年これから富士山に登ろうと思っている方。

参考になりましたでしょうか。

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<去年リタイアした四年生! 今年はガンバった!! おめでとう072.gif初登頂072.gif >


ではみなさま、Good Luckだなのよ003.gif




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by degipochi | 2016-08-05 08:55 | 山登り | Comments(2)
Commented by ちえみ at 2016-08-05 10:18 x
お疲れ様でした。記事、一気に書き上げたんですね。
ザックカバーのプチハプニング・・・ザックの前で唖然とする姿が目に浮かんでちょっと笑えました。
ザック内の【荷物のビニール小分け】・・・対策とっておいて幸いでしたね。

私もガスの中の山歩き、実は嫌いではありません(晴れてるに越したことはないですけど)。
だって、雲の中にいるんですもんね。普段はあり得ない事ですもんね、そう考えるとワクワクするのです。

今回も無事の下山何よりでした。
それにしても富士山・・・十数年前に登ったきりですが、人が随分と増えましたね。

Commented at 2016-08-05 10:33 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。


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