町田の空は晴れだった

午前五時。気温３度。


ニワトリの声と足元の霜と。　

刻々と変わる空の色。　今まさに、太陽が東京の方角から顔を出そうとしています。

おお、出た!!　前日(土曜、全国的な強風。ネリマでもアクリル板の屋根が飛んだり)と打って変わって荘厳な日の出です。

見つめる、犬二匹。

マリちゃん。　　　それを言うなら、ご来光だ(汗)。　






この日、３月２２日(月祝)。　年に一度の、「救助犬認定試験」の実施日です。

前日の風速３０㍍にもなろうかという、暴風日和とうってかわって、この日の空は、そりゃーもう一点の曇りもなく晴れ渡り、

いったい誰の行いがよくてこんなに好天だったか(そらマリちゃんでしてよ)(ねーちゃアメオンナでちに)、
しかも好天続きだと良く巻き上がる、ひでぇ砂嵐も地面が湿っていておこらず
(アレが吹くと目、開けてられなくてよ)(だったらサラっぴ、もっとムリでちね 目が大きいから)

(サラっぴ。　　締めるぞ)

チームのピチピチイケメン、ポロっちのデビュー戦でもあり、

お友達の主水(もんど)くんのお披露目でもあり、

ボサの斜面で、12分間でなるべく複数のソウナンシャを発見しなくてはいけない捜索試験は、同時進行で行われる服従科目
{服従・トンネルやハシゴ渡り、瓦礫歩行などの熟練作業}とあわせて、協会の登竜門であります。
こりをクリアーせずして、救助犬は名乗れない。

シェパード諸氏、ゴールデン･ラブ諸氏、ダックス・コーギー・ジャック氏など30組がチャレンジ、あるものは歓喜し、あるものは涙し、
またあるものは、、、泥だらけになったり、見えない(居たらコワイ)誰かに吠えたり、ハンドラーが上がったり犬が下がったり、

厳しくも心優しい試験官の見守る中、それぞれが持てる力の限りを尽くしたのであります。

こちらもチーム仲間、繊細且つナイーブなスタンプーのジェシカ嬢も、頑張りました。ものすごく慎重に、頑張りました。

見上げれば空に、引っ掻いたような飛行機雲。　あぁ、この強風の町田に風がない。　なんて良い日和。

そして、見下ろせば、(あそこはさすがに試験会場ではないけど)畑にもパステルカラーのように春の彩り。
今年はもう、大量収穫を狙っていたフキノトウには遅かった。すでにとうが立っていました。惜しし。

おかあしゃん含め、みんながみんなスタッフとして忙しく働いていたもんで、せっかくご来光は見たもののサラっぴ・ひめポチはずーっと、服従試験の目の前で車ちう待機。犬の吠える声と、「マテッ」「フセッ」「ノボレッ」「○○コーーイ」と、声を聞き続け、
さっマリちゃんやってよっゼッケンは何番なの？　て意欲満々でバリケンから出動したときには、試験全行程は終わってた。

マリちゃん、またのお越しを。

結果です。　ポロっち、ジェシカ嬢とも合格でした。おめでとうございます～。


帰りに寄ったファニーフェースで、アレルギーに引っかからないだろうという、イワシのつみれと馬肉のノドコロをいただく。

待ち疲れっちう言葉もある。お二方、特にサラっぴさん、よく10時間も車中で待ちました。トイレ休憩が何度かあったにしろ、一言の不満も言わず待ち抜いた・・・寝続けた体力は素晴らしいです。(え、マリちゃんだって待ったし)(ねーちゃ吠えてたでちもん)

ｱﾜﾜ・・・まま、おふたりさんとも、揉めずに。。。　美味しく召し上がってください。

サラっぴもねぇ、そのうち、あの斜面でハッケンハッケン!!って吠える日が来るかもしれないもんねぇ。

そして、マリちゃんは、、、、

おい、まだ出番がなかったって凹んでんのかよ。あなたは二年前に合格してるから、とりあえず今日はいいの。
また、そのうち・・・・・　カビも治ってアレルギーも治まって、カイカイが無くなったら来ましょうよ。

捜索の途中、お尻を地面でしゅっしゅっぽっぽ　て擦る、トホホなカッコはもう見たくありません事よ。


　今年もこうして、救助犬の春が来たのであります。さぁサラっぴも、始動すっぞ～♪