雨の大船渡と、晴れの盛(さかり)
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開店前、売り子さんたちは準備万端。 ひめポチ・サラっぴ・ミルクちゃん・マロンちゃん・こてっちゃん・斗和ちゃん。
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サラっぴ、やるでちね。けっこうこれでも、お客さんの受けはいいでちもん♪

でも今日はね、売るんじゃなくてお渡しするんだよ。しかも、生地とか服とか、ワンがあんまり触らないほうがいいかなーみたいな、

だから君たちは、こっち。
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ま、ま、ゆっくりくつろいでてくれや。

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前回は、何のにおいも感じなかったので、有ることさえ知らなかった名物カレー。 チキン・ビーフとも美味し。

当然、ワンメニューはなし。
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マリちゃんはねぇ~、そんなワンメニューがないくらいで騒ぐようなワンではなくってよ。ワン可へでないことくらい、知ってるしー。

と言いつつ、このあと騒ぐんだよな。 で、珈琲ゼリーのトッピングアイスが目当てかっと叱ったら、震度5弱の地震でした(M6.8)。
あれは、これから陸前高田にドッグフードを持っていこうというタイミングとしては、きつかった。あちこちから、「今どこにいる?」
「だいじょぶか?」「宮城までは津波注意報が」と心配メール。いや今はだいじょぶだけど陸前高田に行ったときにだいじょぶかと
聞かれると、そこは不明で・・・ でも、とりあえず岩手では津波注意報は出てないし。えと。。。  ・・・・・「Re.だいじょぶ」。

そう言うしか、ないっす。今さらですがすみません。。

でも、大船渡の方々は、慣れてるんですなぁ。
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揺れてる間も動揺することなく、穏やかに談笑されておりました。
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町としてはかなり規模の大きい、大船渡。 ここ盛駅の周辺は隣の大船渡駅と違い、ふつうの生活が営まれているように見えます。
でも、買い物に行く先がない、交通手段がないなど、通りがかりからは見えない苦労があるよう(盛駅は機能していません)。
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業務用ミシンの欲しかったスポーツ店の方、裁縫道具を探していた美容師さん、大船渡駅近くの本店を無くしてしまった手芸屋さん、
二号店が残っただけでも良かったと言い、仕事があるだけでも恵まれてると言い、うちは流されたのは事務所だけだからと言い、
そんな中、今日来られない自宅避難の方へ、珈琲店からさらに仮設へ二次輸送される方もいて、穏やかな助け合いがありました。

なにか、珈琲の香りとひとびとの穏やかさを見ていると、ここが沿岸部であることを忘れそうになりますが。。。
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ひとつ後ろの信号を見れば、そこにはもう、点灯していない大船渡の町があるんですよね。







盛から大船渡に向かう道路は、みるみるその様相を変えていきます。
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たった一駅でこうも違うのか、と改めて思い知らされる距離です。
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まず、目に入ってくるのは、東北旅行に行かれた方は、一回は目にしたことがあるんではないかと思われる、かもめの玉子。大船渡本店。
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見たことのある看板が、陽気に迎えてくれますが、
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まだ、本店に再建の気配はありません(仮本店 大船渡市大船渡町富沢)。 商品の販売自体は、復活しています。

さて、ここから写真をずっと掲載していきます。大船渡の町は大きく、被害もまた甚大でした。しかしあまり被害状況、現況などが
東京や、遠隔の都市で詳しく報道された機会は少ないように思われます。有名なかもめの玉子と、駅が流失したのは知られていても、
それ以外の情報が無ければ、もうずいぶん瓦礫の撤去、整地なども進んでいるものと想像してしまいしがちです。

でも実際には、大船渡の町は壊滅した様相を深く残していました。現地の方は、ずいぶん片付いたんですよ、と言われます。
だとしたら、どれほどここの被害が大規模だったのか。
また鉄筋などのしっかりしたビルが大きかったため、建物の撤去が難航しているとのことです。
6ヶ月近く経った大船渡の町は、まだ瓦礫の中でした。昔、学生の頃行った思い出は、どこにも見つけられませんでした。
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手芸店の、跡。
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毛糸玉が・・・
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川をのぞき込んでいる人たちが居るので、
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なんだろうと見たら、
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川底の捜索をしていた。。。。

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よく見ると、入り口にいすが並んでいる、大船渡プラザホテル。
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大船渡プラザホテルのHPによると、10月10日の再開を目指すという。周りに何もなくても、駅が無くても再開するのは無謀なような気もするが、そこがボランティア拠点になるだろうし、復興の足がかりになるかもしれません。
9/2 更新記事によると、工事の都合などにより、12月5日のオープンとなるそうです。

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そして、ふたたび向かう、盛駅。
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この信号の、一つ先の信号は動いています。 そこが、盛駅前。  二つの信号の距離は、果てしなく遠い。
by degipochi | 2011-09-01 13:46 | 大船渡


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