寂しき駅に
b0067012_072069.jpg

秋の日は早い。 3時過ぎに到着した、島越駅はもう夕日の中だった。

駅・・・ と言っても、そこには駅舎などない。ホームも線路も、架橋さえない。そもそも町がない。
b0067012_010223.jpg

残っているのは、このホームに上がるはずの途中までの階段と、
b0067012_0154393.jpg

宮沢賢治の碑。ここにあった三陸鉄道島越駅の愛称「カルボナート」の意味と、詩が刻んである。
海に直角に建ててあったおかげで、被害を免れたらしい。

でも、碑だけ残っても、ね。
b0067012_0184091.jpg

駅前のロータリー、駅に渡る横断路、点字ブロック、
b0067012_0193535.jpg

もはや写真でしか見られない、可愛らしい駅舎にあった売店、トイレの跡。みんな影のように床だけが残っていて、
うつ向いた賢治のシルエットが、かえって寂しさを募らせるだけのように見える。

もう誰もこの階段を、息を切らせて駆け上がらない。
b0067012_0234195.jpg


90軒ほどもあった家屋は、高台にあった二軒を残し、
b0067012_02598.jpg

すべて流されたか取り壊された。

b0067012_0253950.jpg

田老のように長大な防潮堤を作るには忍びなかった、とかつての町長が後悔に苛まれつつ語った漁港からの美観は、
b0067012_0271330.jpg

今は全く想像することも出来ない。 そして町もなくなってしまった。
b0067012_0281110.jpg

殊更に丈夫に造られたはず、と言われる橋脚も、津波に耐えることはできなかった。
b0067012_0292968.jpg

この町は、ふたたび町に戻るのだろうか。 それとも、地図からも記憶からも消えていくのだろうか。

すでに、町の奥の山際にあった島越小学校は、
b0067012_03114100.jpg

地図の上からその名前を消していた(google)。どう見ても、ただの工事車両の駐車場だ。
ここにかつて、どんな小学校が建っていたのか、写真を探すことさえ困難なのは、わずか半年間のこととは思えない。

忘れないこと、覚えていること、そして語り続けること、そのどれもが容易いようでとてつもなく難しい。

「三陸海岸大津波」を、ぜひ一度読んでみてください。

また、島越の被災数週間後の様子は、こちらに紹介されています。

by degipochi | 2011-10-22 23:19 | 大地震 | Comments(1)
Commented by 陸ママ at 2011-10-26 17:42 x
こんにちわ。
キャラバンお疲れさまでした。

以前コメントで、震災後津波の映像見てから【風にのって】っていう曲が
頭の中でリフレインしているって書いたんですが
そのミュージシャンの新曲がとっても今を唄ってるので紹介します。

私的に【ひめポチキャラバン隊テーマソング】にしたい曲です。

タイトル【シャングリラ】byAcidBlackCherry

歌詞書こうと思ったら。。。文字数足りない^_^
お手数ですが、興味が沸いたらネットで検索してみて下さい。

一応ヴィジュアル系なので、歌詞の一部は文字で読まないと
分からないけど、良い曲です♪



<< スーパーダイジェスト of 第... 帰りましたがな >>