田老の町を、破壊された東西の水門に向かって走っていくと、何もないかつての住宅地に、かなり大きな建物が右側に見えます。

たろう観光ホテル。 6階建ての、田老を代表するホテルでした。
しかし、遠目にもよく分かる、その被害・・・・

この、野原という地区は、東西に伸びる防潮堤の直ぐ内側にあって、もっとも被害の大きかったエリアです。
見上げれば、二階部分までの壁が全く残っていません。片づけもしたでしょうが、最初から鉄骨の柱しか無かったかのようです。
毎日新聞の特集記事に寄れば、社長は津波襲来時、最上階で呑まれていく町を見下ろしていたそうです。その心境はいかばかりだったでしょう。。。。
たろう観光ホテルは現在休業中、でも新たにオープンしたたろちゃんハウス内に店舗を設けました。
将来、また田老を代表するホテルとして再開できるようにと、遠くから願うばかりです。