北上から田老 紀行

考えてみればね、この旅程が一番「バカ」だったと思う。日帰りのコースじゃない。　いや、盛岡まで出て宮古街道通って、ちう

いわゆる王道を行くなら、「有り」だと思います。そりは、普通です。でも、ぽん母さんはじめ、よく知ってる方々が声を揃えて
「区界はあぶねぇ」って言うんだもん。(三月上旬の話)　凍結・事故・通行止めの名所だって。

だから安全パイを取ることにした。北上からまっすぐ107号線を通って東に向かうのも、なんかヤで。。。

結局、高速から釜石道を経由して、延々と回り込むことにした。　まぁ一緒に付いてこられたし。　どんだけ遠いか分かるから。

9:00出発。まず釜石道終点、東和。快晴！　遠くに山並みも見え、快適なスタート。しかも、あたたかし。

何度通ったか分からない、遠野を経由いたします。遠野の町は走りやすい。高速道と言ってもいいくらいの、広い二車線で、無理やり割り込んでくる軽トラのじぃちゃんや、おかあさん、あなたがハンドル握っているのは自転車ではありませんのよ(涙)などなど、時速30キロでの妨害車による遅れを取り戻すべく、稼ぎに稼ぐ。雪の姿無し。

仙人峠道路。日陰は凍結、しかしまたすばらしく遅い車の後ろに付いてしまい、強制的に安全運転。

釜石に入る。　いつもは市街地(県道４号線)を抜け、左折するんだが、混むしと思い、国道を行く。

失敗。　渋滞。　おぃ～まだ先が長いんだから～と焦る。釜石の町の中は、いつ行ってもどうしても、混んでいる。傍ら、

家の全然なくなっちゃった一角を、ショートカットで走り抜ける車が居る。　いや、ちゃんと道路はあります。でもちょっと意外だった。

この時点で、AM10:50｡

そのまま三陸道に乗り、大槌手前終点、大槌町通過。

たまりんしゃ～ん、今日はこんなに晴れちゃったよ～と言いつつ。

吉里吉里町。

静かな蒼い海、青い空。　そして

町を囲うように、どこまでも瓦礫。

さらにショートカットすべく、ふたたび三陸道に乗る。

船越湾とその向こうに見える、船越の町。

山田町。ここで三陸道終点。　ほんとーーに、チビチビと一区画ずつ出来てる。あんまり稼いだ感じしないし。

豊間根あたり。ここは標高が高く、他から比べると寒くて雪が多い。なるほど、山田のおばちゃんが、豊間根から上には
厳冬期には行きたくない、て言うわけだ。数キロ単位で気候が違う。

釜石には一片の雪もなかったのに。

この辺で、トイレ休憩したいよね、ちう話になる。　よし、じゃあ次、左側にコンビニが出てきたら、寄ろう。このころ11:40。

この方は完全に沈没しており、どーーでもいーーちう状況なので、聞かない。よく見ると、尻がイスの下に
落ちており、ペットボトルが腹に引っかかってかろうじて止まっている状態。こんなんでよく寝られる。

津軽石あたり。あの水門は無事だったのか(右側)、とか言ってるうちに、左のコンビニを見落とす。

金浜。　雪が降って、土台が白く浮かび上がる。　ここにも、住宅はあったんだ。

高浜。かなりの坂を登り切った所にある、ＧＳ。　あっ復活してる、とビックリしたら、

裏の家はそのままだった。　ここ、海際だけど相当高台なんですよ。

さてようよう宮古が近づく。

磯鶏。このあたりの45号線は、交通量も多く、まさに都会。

一見、この辺はだいじょぶ。　と見落としてしまいそうになるが、

そうではないんだよ・・・・・　て突然見えてくる、シャッターの文字。　哀しい。

結局、どこで休憩すんだよ～と言いつつ、車は走る。もうここまで来たら、行くしかない。田老まで。

ぜっんぜん起きないヤツも凄いとは思うんだ。　だってすでに、３時間は走ってるんだから。


さっきまで、雪あったよね。　でも、町中は全然、無いんですよ。　で、ここから上り返していくと

なんとなーーーぁく、雪景色めいてきて、　地面もシャリシャリと言ってきて、　・・・・凍結してる箇所もあったりして・・・

そして田老の町にはいる。　この看板も、考えられないくらい高いとこにあるんですよ。

この２日前には大雪で、もぅ雪掻きが大変で大変で、と言う田老は、ほんとに雪の中だった。

田老の駅。　これが動いているから、という安心感は、やはり計り知れないと思う。
だって、もし鉄道が無くて、道路が雪や土砂崩れで通行止めになったらお手上げですよ。北海道で経験したもん。

後で来るから、早く早くと、猛烈な勢いで通過。

町の出口に、ローソン。そう、仮設がオープンしたって言ってたな。

到着したと思ってはいけない。グリーンピアはまだ先。　はい、また凍結路。

さらに北上すること７キロほど。。。。。

ようやっと、まじでようやっと、

グリーンピア到着！！

到着時間12:28。

こんにちはでちし～　サラっぴでちね～　３時間半ずーーっとバリケン入ってて、出てすぐご機嫌なオマエって、凄いな。

て、ことです。　どうです、疲れるでしょう。　一回くらい休めやっちう感じでしょう。　はい、ごもっとも・・・　休憩し損ないました。

まぁまぁ　いいじゃありませんか。　では、お昼ですよ♪　

ゆっくりお召し上がり下さいませ。


次回に続く。