犬の更年期、恐るべし
ま、ね。 ビックリしたわけですよ。 こんなに激変するのかってね。 手術直後は平気だったのに。
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手術して「子宮・卵巣・乳腺腫瘍の右乳房全摘」したのが、4月29日。 より元気かつ凶悪になって悪たれを繰り返し、
なんとか抜糸にこぎ着けたのが5月14日。ちょうど2週間。そしてらくらくと抜糸、傷口の漿液20ccを抜く。しあんさんで打ち上げ。

ここまでは、普通だった。 このあとよ、思いも寄らぬ展開になったのは。
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まず、15日の朝。起きてこなかった。トイレに付いてきたり早く飯を作れと脅したり、あぁもうイライラするっっとアタマ掻きむしったり、
半端でなく朝ご飯の前は五月蠅いんだが、バリケンの奥で目をつぶったまま出てこない。 これは、有り得ないことですよ。
「ご飯できたよ~」と声掛けても反応無し。でも、飯を見たらそそくさと出てきていつも通りに座ってスヌード着用して飯を食う。

いや・・・・ いつも通りじゃなかったな。目が合わない。 うつろ。ヨシッて言われても動きが鈍い。 食べ方は、変わらない。
で、もっと戦慄したことに、目を見たら奥がはっきり白かった。紛う方無く白内障の眼底。でも数日前は、ほとんど無かったんだよ!

これはどうみても、おかしい。 疲れが出たのかもと安静にさせて置いたら、まぁバリケンの中で寝る寝る寝る。。。。
起こさない限りずっと眠ってて、トイレに外出たのと昼のオヤツ、夕飯を食った以外は、まったく自分からは動かなかった。
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なにより、喋らなくなった。 一度マリちゃんに会った方はご存じと思いますが、あの犬、意志は猛烈にしっかり表現します。
睨む、横目でチラ見するなど目つき・顔つき・態度だけじゃない。溜息吐いたり「ケッ」て吐き捨てたり、わざとぶつかって足踏んでみたり、いやそれどこじゃないな~ まぁありとあらゆる心の声を、初めて犬に近寄った人にでも分かるよう、ばっちりお伝えする「過剰な言葉(ほぼ悪態だが)」が、ブツ。と消えてしまった。
パソコンが初期化したみたい。。。。。
目を見ても、見返してさえ来ない。 名前呼んでも、まるっきり反応しない。 聞いたこともない、みたいな。

それ以外にも、眠いのだるいの、声や視符に対しての反応性も低いの。。。。全体的にひどく接触不良な感じ。
あげく、自分の状態が自分でも把握できず、なんだか立ちすくんでるみたいな感じ。
これは、手術でホルモンバランスを崩したのに間違いない。 人間と同じ、性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)tがあると言うから、
子宮筋腫の方が、摘出手術をする事で更年期症状(ホットフラッシュ・動悸・鬱症状など)を引き起こしてしまうのによく似た状態だろうと。
それと、マリちゃんの年齢が悪かったんですね~まさに人間で言うところの熟女、閉経期。 そりゃ一気に来るわ。更年期障害。。。
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避妊手術が済めば、きっと太るし毛もボサるし、だんだん性格も鈍くなるだろうとは思ってたけど、これは無い。ちょっとヒドイ。


でも、だとするとアプローチのしようはある、と考えた。

1 まず、生活にメリハリをつけさせる。寝る時はバリケンに入れ、散歩は一日3回、なるべく違うルートを選んで刺激を取り入れる。
2 家での刺激。 ずっと寝ているからと一人にしておくと、余りに刺激がない。とにかく、いつも通りに患者さんの出迎えをさせる。
あんまりにもいつもと動きも目つきも違うんで、どうした??と心配されること、多数。。。 すみません、ご心配おかけしました。
でもご協力ありがとうございました。
3 外での刺激。かつて救助犬の若い仲間(メス)が、諸事情あって引退し、その後避妊手術をしたことがありました。
数ヶ月後、このままじゃダメだっと飼い主さんのたっての要望で、ふたたび訓練に復帰してきた彼女を見てビックリ。
わずかな期間に、すっかり老け込んでしまい(若かったんだよっ)毛もボサボサ、激太り、足ももたつき目もうつろ。。。まるで別犬。
それが、訓練に戻った途端に、みるみる顔つきが元通りになり、体型も締まって若返りました。
そういうもんなんだ。 犬って、自分が必要ないとされたら、もの凄く凹むんだよね。というか、参るんだよね。
ということで、散歩の途中で服従訓練の練習、あと、出来なくてもいいからと家の中で捜索の真似事。これも刺激になろう。

そして、これが切り札。
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「桂枝茯苓丸」(けいしぶくりょうがん)

体力、中程度ありどちらかというと腹力もあるもので、瘀血(おけつ)の証のあるもの。瘀血とは、下腹部の循環不全を言い、主に左下腹、臍の左斜め下あたりに固く痛みのあるしこりを見る。
その証の、子宮筋腫・更年期障害、生理不順に多用する。

これでしょう。 おかあしゃんも飲んでるし。

で。 飲ませてみた。そう、昨日の夜、食後に一包の1/4。本来は食前なんだけど、思いついたのが食後だった(笑)。

そしたらね。
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あ、そりゃ薬が入ってたからね。   ・・・・・・そう、良いのよ。 なんか、みるみるうちにしっかりしてくる感じなのよ。
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完全に消失してた行動パターンも、復活してくるし。 そう、こうやってパソコンやってる足元で寝るのが好きだったのに、
ここ数日はまるっきり近寄っても来なかったしな。 ただただ、ひとりで寝てるばかりであった。
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ちょっと離れた所で呼んだら、しゅたたっと走ってきて「なに。用だなの?」て時には、びっくりだった。嬉しくもあった。 
なんかアタマの電線、繋がってきたじゃない。

あ、あとはいっぱい撮った写真をみてくださいませ。
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それと、よく見て。特に右目なんだけど、白内障の感じ、わかります? よ~く見ると白いよね。でも、こんなもんじゃなかったのよ。
それが、メヂカラが出てきたあたりから目立たなくなっとる。  ・・・・・・・・・・・それって、おかしいだろう。
あと、突発性の難聴を疑ったくらい、聞こえない~を通してた耳も、だいぶ聞こえてるらしいし。 ねぇマリちゃん。
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老け込んで、一気に老犬になったかと思った昨日までと、余りに違いすぎるこの表情。
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本犬。どれくらいの自覚があったか、わかりませんが。 自覚無く性格が変わり考えが変わり、時に人格まで変わる。
検査してもどこに異常も無いのに、調子が悪かったり家から出られなかったり、記憶に問題が生じたり。
ふつうに出来てたことが出来なくなり、しかも「もう二度と出来ないという根拠無い確信」にがっつり縛り上げられてる。
これぞ更年期障害、というど真ん中を、なんだか火の輪くぐりみたいにして駆け抜けた気がします。

たかが更年期、されど更年期。

いや~怖ぇ~ 個人差が大きすぎる~ それを、自分ちの犬を持って教えられるとは。

とりあえず、明日の誕生祝いは無事に迎えられそう、というオチで、本日締めさせていただきます。 そりではまた。

by degipochi | 2012-05-19 14:54 | 日常生活


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