またこの日が巡ってくる

待ち望んでいるわけでもないけれどまたあの日がめぐってくる。
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3月11日。

7年前の、3月11日。
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(写真は2011.4.1 釜石・大槌・陸前高田)

あえて当時の写真をあげたのは、特に東京など都会に於いて、あまりにも「過ぎた話」という空気が強くなっているからです。

場合によっては、タブーなのか? というくらい強く「スルーしたい感」を感じることもあります。
遠すぎるのか? それとも個人がどうこう出来ない規模だから躊躇して一歩下がるのか? もう7年経つし、と本当に単純に信じるのか?

確かに。
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三鉄は全面再開しました。
(写真は2014.4.5の三鉄南リアス線盛駅)
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難工事を乗り越えて、島越駅も復活しました(2014.4.6)。
 
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待ち望まれて復活した三鉄は、今日も、あたりまえに走っているのでしょう。

いのちの道路と言われる三陸道も、信じられないくらいのピッチで開通、延伸を続けてます。
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行きにくかった南三陸も、山をぶち抜いて出来た道路のおかげで、一気に近くなりました。

移転なった、本設の「さんさん商店街」
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明るく、広々と。駐車場も整備され、観光される方にとってはいい立ち寄り場となっているようです。

しかし、海を直に見る立地で風が強く、夕方になると一気に冷え込むことも。以前のさんさん商店街に比べて飲食店も減ってしまったようです(入居料がね・・・)。
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そもそも、三陸道がずっと北まで繋がったら、わざわざここに降りる人はどれだけいるんだろう。。。
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陸前高田。
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旧市街をすべて埋め尽くす、という桁外れのかさ上げをものすごい勢いで終え、
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はやくもその上に、東京か神奈川の郊外にでもあるような、洒落た明るい町を作り上げています(2017.9.21)。

一見、どこまでも吹き抜けるように平らでまっすぐで、新しい良い町の印象を受けますが・・・すでに20センチも沈下している場所もある、と先日ニュースにもありました。折々、造成の経過を見て来て、それは当然と感じます。20センチどころではない沈下が起こるでしょう。

さまざまな利権、さまざまな地形的な条件などが重なって、ここに大きな人災が起こる可能性はかなり高い。

町が再生する、と言っても、町の形が残っての再生と、完全に消えた町があたらしく作り直されるのでは、まったく意味がちがいます。
5年かそこらでなんとかなるものではないはず。

これと同じことが、東京で起こったら?

堅牢な建物が多いからだいじょうぶという話ではないはずです。
人口・インフラ・食料など、まったく桁外れの東京。

東北のいくすえをきちんと見ずに、いつ来るかわからぬ首都大災害に対応できるのだろうか。


そんなことを考える、3月11日にしたいですね。



by degipochi | 2018-03-11 10:41 | Comments(0)
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