寒がりリポーター、山に登る
《登山日記風≫
11月のある日曜日。快晴。絶好のハイキング日和。

かねてから発表会の終わったこの時期、どこかに行ってやろうとうずうずしていたヒメぽち隊は、もう紅葉は終わったであろう山梨方面へと、羽を伸ばしに出かけることとなった。
テーマは、「富士山を見ての山登り」

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丑三つ時にご飯を炊き、山頂でとる事になるだろう昼食の、各自分担分おにぎりの準備も完了した。あとは、お湯を沸かして、ポットに入れるだけだ。

同行は、カメラマンと自称亀さんハイカー夫婦、そしてリポーターヒメぽち氏。

経験豊かなハイカー・ヒメぽち氏。
自称カヌーもこなし、キャンプ体験もあリ、岩場登りの達犬という触れ込みだ。
ただ、出発前のこの姿を見ると、キャリア詐称ではないかと、不安になる。
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『さ。。。。さむ。。。。。 出発時間になったら起きるから、寝かしといてなのよ』

朝六時半、出発。
途中談合坂で休憩を取る。気温零度前後。かなり寒い。
皆で交代で朝食をとる中、ヒメぽち氏、
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『さむさむさむさむさむさむ。。。。。。。』

いったん出て行ったものの、数秒で車内に戻る。 歯の根が合わない模様。
具合が悪いのか空腹なのか、寒いだけなのか誰にも分からない。
山頂、もし天気が悪ければ、ここよりはるかに寒いと予想されるが、大丈夫か?

時間が経過しても、雲ひとつない快晴、途中富士山現る。
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この時期すでに雪に覆われた富士山は、まさに神々しいと言っても過言ではあるまい。
『あの』
ヒメぽち氏が、口を開く。
『まさかこれに登るわけでは。。。。。。』
「富士山を見ての山登り」がテーマなのに、富士山に登ってどうする。

今日登るのは、その富士山を見るに絶好の山中湖に面した丹沢山系の西端、石割山。
この鳥居から登る、信仰の山である。
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『あ、それなら楽そうなのよ。マリちゃんの好きな、狛犬さんもいるし』
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『けっこうかっこいいのよ♡』
ミーハーなことに感心しているので、その奥に続いているまっすぐな階段を見せた。
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           『おえ』

直登300段。登りきったところでやれやれと一息ついて右を見るとさらに100段。
この山登り最初の難関である。亀さんハイカーご夫婦も、このルートは初めてで、呆れて見上げている。ずっと前に出発したハイカーが、うっすらかすんでかすかに見える。

いったんよろけたヒメぽち氏、いきなり階段に向かって猛進す。準備運動なし。
亀さん夫婦、カメラマンなど同行者をすべてふっとばして、300段完歩。
うわさに聞く以上の、軽快な登りぶりである。
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上から眺めなおした、階段の様子。
樹の向きがなければ、どちらが上だか分からないような光景だ。

あと100段とはやるヒメぽち氏の頭上で、紅葉が美しい。
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同行者の追いついたところで、再びヒメぽち氏、100段に向かってダッシュ。
いいところを見せたいのか、ただ単に協調性がないだけなのか、登山者と言うものはよく分からない。

『さ。  休憩しましょうなのよ』
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ヒメぽち氏、他の到着を待たず、勝手におやつタイムに入っている。
栄養補給には、特製ボーロ。かぼちゃ味だそうだ。なんだか、ご利益があるという。
願い事が叶うが、頼み方を間違えると何にもならないとか、不思議なことを言う。
自分の経験からだそうだ。面倒くさいので聞かずに済ませた。

さらに進んだ、分岐点での撮影。
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かなりの好天に恵まれ、気温も上がっているのだが厚手のトレーナー着たきり、息も上がらない。
傍目には、非常に暑そうに見えるのだが。。。。。
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『暑くなんか、なくってよ。 いちいち、うるさいのよ。』

機嫌が悪そうなので、これ以上その話題には触れないこととする。

やがて、登山道左手に、大きく富士山が姿を現す。
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この時点で、ヒメぽち氏が不吉なことを言い出す。

『あのお山、立派なのよ。初めて見るのよ。』

富士山を見たことがない?

『マリちゃん、お山に登ろうとすると、いっつも天気が悪くってなのよ。
えーっと。おくたまっていうことの尾根を歩いたときもぼやーって見えなかったしー
だいぼさつとうげって言う、長い本の題名とおんなじとこなんか、霧と風で何にも見えなくて、で、一緒に行った人が転んで胸打って、マラソン大会で林道が封鎖になって、挙げ句にフィルムを全部なくしちゃったのよ』

その、運の悪さはクライマーにあっては致命的では。。。。。

『だから、今日晴れて、とっても嬉しいのよ』


この後、すぐに石割神社に到着。巨大な石の割れ目の間を通る。

三遍通ると、願いが叶うという。ただしかなり狭いので、やせたいという願掛けはしない方がいい。場合によっては、今やせないとここから出られない、という事態になりかねない。

そこからが、この山のハイライト。
いきなり木の根、ザレ場の連続。ヒメぽち氏の身長を越す落差が続出する。
が、助手の手を借りて、卑怯にも 感心にも楽々とクリアーしていく。
勢い余って猛スピードで、カメラマンの視野から消えていった。

そして、山頂。
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交代に、記念撮影。登頂を祝う。後ろには、雄大な富士。
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亀さんハイカーの、だんなの方が林檎を取り出し、ヒメぽち氏理性のたがが外れる。
しばし、混乱。

ゆっくり30分も休憩を取っただろうか。
下山にかかる。
いきなり、猛烈にザレている。
多分、富士の火山灰で出来ているこの山、雨や踏まれることで流れやすく、土止めをしていてもどんどん流れていってしまうらしい。
霜も溶けたばかりで、ぐちゃぐちゃ、転んだら悲劇以外の何物でもない。
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四本足のヒメぽち氏、難なく降りる。さすが、二本しかない我々の及ぶところではない。

そして、また誰も付いてきていない。
ガイド役は無理。あまりにもワガママな登山ぶりだ。
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次のピークにぶっちぎりで到着し、ご満悦なヒメぽち氏。
この方よりもさらに優秀な、山に慣れた白い犬が追いつき、飼い主の青年と共に追い越していった。それに、少々プライドを傷つけられたご様子。

遅い同行者が、悪いといわんばかり。でも、疲れもたまったらしく、この後は。。。。

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助手と共に、ゆったりと歩くことに方針を変えたらしい。
少しは前ばかりでなく、周りの紅葉を見る余裕が出たであろうか。

一行は、この後本日の宿に向かうのであった。(長い一日だ。。。。。)
by degipochi | 2005-12-01 02:09 | 山登り


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