クリスマスは大変・前編

　　　　　　今日は冬至でしたね。

　　　　　気がついたら、店はもう閉まっていた。　気分だけ、柚子湯です。



　　　　　ところで、そこな犬。　

　　　　　へい?

　　　　　仕事はどうした?　そんなところで、スヌさんとくつろいでていいのかい?

　　　　　仕事? はて、この間のデパートリポートも終わったし、仕事とは?


　　　　　クリスマスだよ、クリスマス。

　　　　　仕事するって言ってたじゃない。
　　　　　世の中、クリスマス一色だよ。
　　　　　と言うか、あと2～3日で、当日だよ。

　　　　　　　　　　　シャンパンもワインも、クリスマス。

　　　　　　　　　　　　ディスプレイも、クリスマスだよ。


　　　　　おう。そうでした。

　　　　　いえね、忘れていたわけではありませんことよ。
　　　　　それか証拠にほら、こーんな準備もできてるし。　　　ね。天使さん♪。

　　　　　で、ツリーは、どちらに?

　　　　　これ?　　　ステキじゃないですかなのよ。

昔、おうちにコッカーさんが5匹いたときに、おっきなツリーがあったって聞いたけど。
で、飾り付けた直後に、巻きつけたモールを引っ張ったのがいて、
どどーーーんって、倒れたって。
それでツブされるーって、みんなで逃げ惑って、
なかにはビックリしてチビッタのもいたって。
そしてそれ以来、ウチでツリー飾るのは、話題自体がタブーになったって。


　　　あはは～。
　　　マリちゃん、そんなお間抜けなこと、するわけないのよー。

　　　これ?　　これ飾り付けお手伝いすればいいの?

　　　じゃあ。。。

　　　え、いい?
　　　お手伝いしたいのよ。そんな遠慮することなくってよ。

　　　ほら、その辺が傾いでましてよ。
　　　マリちゃんが引っ張って、直してあげますなのよ。

　　　　　　　　　　　あっ、そこをそんなに引っ張ったらッッッッ





　　　　　　　　た～お～れ～る～ぞ～



　　　　　

　　　　　　　　　　　ズズーーーンッッッッ





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　マ、マリちゃん

　　　　　　　　　　　　しらなーーーーー一いっっっっっ

　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　この出来事は、一部フィクションです。